実践編3.まずは質より量

自分に「合う」ものを選ぶ 実践編

自分に「合う」ものを選ぶと聞くと、選択の質を高めるべきという印象を受けるかもしれません。確かに、いずれは質を高めるための考え方や工夫が必要になります。しかし、最初のうちは質より量です。合わない選択をとってしまうことを当然とした上で、様々な選択に挑戦する必要があります。

選択を通じて自分を知る

自分に合う選択が何かを考えるためには、まずは自分を知る必要があります。自分に対する理解を深め、自分の好み、自分の得意、自分が避けたいこと…これらを知っていくことで、自分に合う道が選べるようになるのです。

食べたことのない料理があるとして、それが好きかどうかって実際に食べてみないとわかりませんよね。「これは甘いらしい。私は甘いものが苦手だから、多分この料理も苦手だろう」「これにはかぼちゃが使われれている。かぼちゃ好きだから多分この料理も好きだ」と予想はできるものの、最終的な判断は食べるまでできません。

「合う」「合わない」も同じです。過去の経験からある程度の予想はできるものの、実際に合うか否かは一度選んである程度経験を積まなければ判断できません。

とはいえ、ありとあらゆる選択肢をすべて試すのは非現実的です。そのため、これまで触れたことのない分野の選択を通じて自分を知り、自分に対する理解を深め、少しずつ「自分にはこういうのが合いそうだ」「過去の経験から、多分これは合わない」と判断できるようにしていくのです。

最初のうちは選択を通じて自分を知るフェーズのため、合わない選択をとるのも仕方ないと考えましょう。

知らなければ選べない

当然ですが、知らないことについて良し悪しの判断はできません。

トランペットの驚くべき才能がある人がいたとしても、その人がトランペットの存在を知らなければ、トランペットを選ぶことは不可能でしょう。

まずはとにかく多くのことに触れ、多くの選択肢が存在するという事実そのものを知る必要があります。

世界を広げる方法も様々です。読書、映画、ネット、体験談、会話、イベント……

あまりこだわらず、「何となく良さそう」「なんか気になる」と思ったものをいろいろ試してみましょう。世界を広げることを意識しながら生活するだけでも、新しいものに対するアンテナが強くなるはずです。

「考えるだけで行動しない」「とにかく情報を集める」は厳禁

前述のように、知らないことについて良し悪しの判断はできません。そのため、まずは選択肢の存在を知ること、合わない選択をとってしまう可能性を踏まえた上で様々な選択に挑戦することが大切です。

ここで重要なのは、「様々な選択に挑戦する」という点です。すなわち、ただ選択肢を知るだけでは不十分。多くの情報を集めることが、正しい選択につながるわけではありません。

むしろ、人は情報を増やせば増やすほど正しい判断が難しくなる生き物といわれています。選択肢や選ぶ上での基準が多すぎる場合や、考える時間が長い場合、かえって誤った選択をとってしまう可能性が高くなるともいわれています。時間と労力をかけて多くの情報を集めたところで、その中から最適な選択をとれるわけではないのです。

今回は「まずは質より量」を主張していますが、ここでいう量は集める情報ではありません。挑戦する選択の数です。選択肢の存在を知ること、情報を集めることで満足せず、行動に移すことを意識しましょう。

まとめ

  • 最初のうちは質より量。合わない選択をとってしまうことを当然とした上で、様々な選択に挑戦しよう
  • 選択を通じて自分を知ることで、少しずつ自分に合うものを選べるようになる
  • 「何となく良さそう」「なんか気になる」と思ったものをいろいろ試してみる
  • 情報が増えるほど迷いが生まれやすくなる。「考えるだけで行動しない」「情報収集を最優先にする」は厳禁。行動をすべき

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