実践編3で紹介したように、自分に合うものを選ぶにあたって大切なことの1つが「まずは質より量」という考え方です。選択肢の存在を知らなければ選ぶことはできないのだから、最初のうちはとにかく多くのことに触れ、多くの選択肢が存在するという事実そのものを知る必要があえうのです。
しかし同時に、一度にあれこれ詰め込まないことも意識する必要があります。
一度に多くのことを詰め込むと何が起きる?
一度に多くのことを詰め込むと、自分の声が聞き取りにくくなります。頭に様々な考えが浮かぶため混線状態となり、自分の心の声に耳を傾けることが難しくなります。
自分に合うものを選ぶために最も大切なのが、心の声を大切にすることです。
しかし、実践編1でお話しましたが、そもそも自分の考えは1つではありません。心の声はたくさん聞こえる上、すべてが本心とは限らない面や、反対に、矛盾するように思える複数の考えがすべて本心という面もあります。心の声はたくさんあるのが自然であるため、心の声の性質を知った上で、心の声に耳を傾けながら選択肢を絞っていく必要があります。
一度に多くのことを詰め込んでしまえば考えることが多くなり、その分心の声も多くなります。ただでさえ多い心の声がさらに増えて、耳を傾けるのがより難しくなってしまうのです。
エネルギーの消耗量も多くなる
エネルギーの消耗量という観点からも、一度に多くのことを詰め込むのは避けるべきです。
1度に多くのことに手を出せば、同じ時間でも消耗するエネルギー量が多くなります。エネルギーを消耗しすぎてしまい、仮に1つ何か選ぼうとしても、その1つのために十分費やせるだけのエネルギーが残らないという恐れがあります。
また、エネルギー効率の面でも、一度に行うのは1つに絞るべきです。
「ながら作業」や「マルチタスク」という言葉を見聞きしたことがある人は多いでしょう。簡単にいえば、1度に複数の作業等を並行して進めることです。勉強しながらラジオを聞いたり、仕事をしながら英語のリスニングをするといった行為もながら作業といえます。
頭を使わない単純作業の場合を除き、基本的にながら作業やマルチタスクは非効率的です。勉強しながらラジオの例でいうと、ラジオが面白くて聞く方に集中してしまい、勉強が全然煤賄ったというのはよくある失敗です。一度に2つ以上のことをしようとして、両方が中途半端になるケースも多いです。
数が大切なのは事実ですが、数が全てではありません。数を多くこなしても、その先に何も残らなければ非効率でもったいないです。
自分に合う選択肢を見つけるため、心の声を大切にするためにも、一度に進めるのは1つずつにしていきましょう。
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