何かを選択したばかりの段階で、その選択によって「充実感」と「納得感」の両方を得られているかの判断をするのは難しいでしょう。
それどころか、ある程度の期間続けたつもりでも「この選択は自分に合っているのかな?自分は充実感や納得感を得られている?」と、自分の気持ちがわからないと感じるのも珍しくありません。感情は言語化しにくいですし、そもそも自分のことってわからないものです。
そこで1つ、合う・合わないを判断するのに便利な基準をご紹介します。
それが「自然と続けられているか、無理なく続いているかどうか」です。
自分に合うものは特別な理由もなく自然と続く
繰り返しになりますが、シークフィーチが考える「自分に合う選択」とは、以下の2つを満たすものです。
- 自分の「才能」「性格」「目標」「希望」「夢」「傾向」など、先天的・後天的問わず、自分がもつ何らかの要素に合う
- その選択によって「充実感」と「納得感」の両方を得られる
前提として、1の条件を満たすという理由で選んだ選択肢は、すべて「これこそ充実感や納得感を得られる選択肢のはずだ」と強く信じるべきでしょう。
選ぶ前の段階では、その選択によって充実感や納得感を得られるかなんてわかりません。だからこそ、まずは直感で「これが良い」と思う選択肢を選び、その選択によっていずれ充実感や納得感を得られる未来を強く確信しながら生きていくべきです。
しかし、自分に合わなければ充実感や納得感を得られる段階まで続きません。そもそも苦痛だったり、「これじゃない」という判断に至ったり、全く上手くいかなくて辞めたい気持ちが止まらなくなったり、心が反発しているような感覚になったり……など。
合わないという理由によって引き起こされる辞めたい気持ちは、「本当にこの選択が合っているのかな…」という漠然とした不安とはレベルが違います。言語化できないレベル、潜在意識や無意識といった部分からの拒絶反応といえるでしょう。自分に合う選択だと信じようとすればするほど、その道に進もうとすればするほど、充実感や納得感を得られそうな感覚から遠ざるものです。
反対に、自分に合うものは特別な理由なく自然に続きます。苦しいと思う場面があっても、何故か「もうやめよう」ではなく、「まだ続けたい」の気持ちが強く出るのです。苦しいと思っても「やめよう」の気持ちが全く起こらないのも珍しくありません。
何故、合うものは続くのか?自然と続けることを選ぶのか?
自覚できていなくても、無意識や魂が充実感や納得感を得られているからです。無自覚のレベルでは「自分に合っている」を感じているため、無理なく続くのです。とはいえ潜在意識では充実感や納得感がわからないために、「特別な理由はないけれど何故か続いている」という状態になりやすいといえます。
続けるべきものは「辞めたい」と思う時でも「でも続けたい」の気持ちがある
詳しくは次の章でお話しますが、「合う選択=苦痛がない」ではありません。時にはスランプや失敗など、辛いと思うときもあります。「辞めたい」って思う場面も起こり得ます。
ですが、自分に合っており、自分が続けるべきものについては、強く「辞めたい」って思ったときでも、同じぐらい強く「続けたい」の気持ちになるはずです。
逆に、辞めるべきものについては「続けたい」と思っても「でも辞めるべきかも……」「これは捨てなければならない」という気持ちが強く湧き出ます。
結局のところ、顕在意識ではなく潜在意識や無意識のような、無自覚の魂の声に従うのが最善、ということになります。このあたりの区別や判断はとても難しいのでまた改めてお話します。
とりあえず、一旦は「合うものは特別な理由なく続けたいと思える。特別な理由なく自然と続くもの」と考えていただければと思います。
まとめ
- 自分に合うか否かの判断基準の1つが「自然と続けられているか、無理なく続いているかどうか」
- 自分に合うものは特別な理由なく自然に続く。苦しいと思う場面があっても、何故か「もうやめよう」ではなく、「まだ続けたい」の気持ちが強く出る
- 自分に合い、自分が続けるべきものについては、強く「辞めたい」って思ったときでも、同じぐらい強く「続けたい」の気持ちになる
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