前回は、自分に合うものを選ぶためには心の声を大切にする必要があること、そして、自分の考えが一意に定まるとは限らないため、心の声がたくさん聞こえてくるのも不思議ではないことをお話しました。
自分の心の声に耳を傾けて数ある選択肢の中から1つを選ぶのは容易ではありませんが、それでも、何か1つを選ぶためには選択肢を絞っていく必要があります。
そして、選択肢を絞るために行うべきなのが自分についての理解を深めることです。
自分についての理解を深める方法
どのようなモノ・コトも、何もせず自然に理解を深められるとは限りません。対象が自分の場合も同じで、理解を深めるためには、理解を深めるための方法や対応を意識して行う必要があります。
自分についての理解を深める方法として以下の例が挙げられます。
- 自分の得意、苦手、好き、嫌いなどを羅列してみる
- 心理テストや分析、診断などを受ける
- どのような時に心が動いたかを考えてみる
- 過去の成功、失敗を洗い出してみる
- 子供の頃の過ごし方を思い出してみる
自分についての理解を深める方法は様々で、方法によってかかる時間や適した場面が異なります。合う・合わないもあると思うので「絶対にこの方法をとるべき」と一概にはいえません。
ただし、どの方法をとるとしても必ず守って欲しいことがあります。それが、自分について考える時間に集中することです。
何よりも大切なのは「自分について考えるためだけの時間」をとること
「自分について考える」に限りませんが、自分についてのことって、つい適当になってしまう人が多いのではないでしょうか。
- 「時間が出来たらこれをやろう」と考えていたことがあっても、他の用事を詰め込んでしまって後回し、またはいつまで経っても着手しない
- 家族、友人、職場の人といった周りの人を優先し、自分の希望は飲み込んでしまう
- 誰かと一緒の食事は良いお店を選んだり丁寧に料理をしたりするけれど、自分1人のご飯は適当に済ませる
このような覚えのある人にとって、自分について考えるためだけの時間をとるのはハードルが高く感じるかもしれません。
しかし「仕事をしながら考えてみる」「通勤電車の中で考えてみる」「ほかの趣味をしながら考えてみる」
このような「ながら作業」はおすすめできません。これでは表面的な心の声だけしか聞き取れず、自分についての理解を深めるには不十分です。また、並行して進めている作業の方に引っ張られ、本心とは別の情報を「これが自分の声だ」と誤認してしまう可能性もあります。
最初は短時間でも良いので、自分と向き合い、自分のことだけを考える。そのための時間をしっかり確保してください。
(とはいえ、じっとしているとかえって考えがまとまらない…と感じる人もいるでしょう。リラックスできる場所を散歩しながら考えるとか、お風呂につかりながら考えるとか、他の情報が入らず自分の考えに集中できる時間であれば、何かしながらでもオッケーです!)
まとめ
- 数ある心の声をしっかり聞きつつも選択肢を絞るために行うべきなのが自分についての理解を深める
- 自分についての理解を深めるためには、自分についての理解を深めるのに役立つ方法や対応を意識して行う
- 何かしながらではなく、「自分について考えるためだけの時間」をとる
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